プッシュ通知用語集:URLスキーム
URL Scheme
URLスキームとは、WEBサイトのURLのような形で書かれているアドレスを指します。例えば、WEBサイトであれば「http://app-visor.com/」、Google Maps アプリなら「comgooglemaps://」です。「comgooglemaps://」をiPhoneで開くとGoogleMapsアプリが起動します。「://」以下に命令があれば、GoogleMapsアプリを開いてその命令を実行します。アプリによって使える命令は様々です。URLスキームは全てのアプリにあるわけではなく、アプリ開発者が設定している場合に限って利用することができます。
Appleはすべてのアプリにはマルチタスクを許可しない代わりに、「URLスキーム」という手段を用意しています。URLスキームとは、ネットワーク上 の位置(アドレス)を示す手段であり、ウェブページなどインターネット上の資源を指定するときに使われる「http」がその代表格です。これに準じた機構をア プリに提供すれば、完全な形ではないながらもアプリ間の連携が可能となります。
URLスキームを利用すると、あるアプリから他のアプリに値を引き渡しつつタスク(アクティブなアプリ)を切り替えることができます。たとえば、メモアプ リにある住所/氏名の情報をスケジュール管理アプリで入力したい場面でURLスキームを利用すれば、iOSにより自動的に設定されるハイパーリンクをタッ プするだけで、コピー&ペーストをせずに情報をアプリ間で引き渡せるとともに、アクティブなアプリを切り替えられます。こうすれば、マルチタスクが 制限されるiOSにおいても複数のアプリを行き来しやすくなります。
URLスキームでどのような値を引き渡せるか、その仕様の公開はデベロッパーに任されています。Appleが開発したiOS付属のアプリは、ミュージックの「music:」やマップの「maps:」などの存在が知られていますが、仕様は非公開のため、エンドユーザーは自由に利用できません。
しかし、ここにきてGoogleが「Google Maps」のURLスキームを公開。また他の地図アプリ事業者もURLスキームを公表しており、アプリ間連携への道を開いています。地図アプリにかぎらず、連携によるメリットが得られるアプリでは、このような動きが広がっていく可能性は高いです。
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